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肩関節周囲炎(五十肩)について


肩関節について

肩関節は、からだの関節の中でも特に大きな可動域(動く範囲)を持ちます。膝や肘は基本的に曲げるか伸ばすかですが、肩は前後・左右に加え、ねじりの動きもあるため、非常にいろいろな動きが可能です。そのおかげで、いろいろな生活動作ができるようになっているのです。しかし、いろいろな方向に大きく動かせる反面、とても不安定な関節ともいえ、その安定性を得るために肩関節の周りの筋肉や腱などが非常に重要な役割を持っています。

肩関節の機能に重要な筋腱とは?

肩の機能に重要な筋腱に、棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、肩甲下筋(けんこうかきん)、小円筋(しょうえんきん)があります。これらを総称して、腱板(けんばん)とも言われます。また、これらのまわりにも関節包(かんせつほう)、滑液包(かつえきほう)といった組織や結合組織などが存在します。

肩関節周囲炎とは

加齢による変性や使いすぎなどによってこれらの組織が傷んでくると、ちょっとしたきっかけ(捻ったりぶつけたりなど)で炎症が起こり、肩が痛くなってしまいます。これが『肩関節周囲炎』の病態と考えられています。年代的に50歳前後に多く見られることから、『五十肩』とも言われますが、あらゆる年代層で起こりえます。
そのほかに肩に痛みがでる疾患としては、腱板断裂や石灰沈着性腱板炎などがあり、注意が必要です。

治療について

①痛みがある場合:消炎鎮痛剤の内服や外用剤を使用
         痛みがひどいときには注射で痛い部分の炎症を抑えます
②動きが悪い場合:上記と並行してリハビリテーションをおこなう
当クリニックでは、国家資格をもつ療法士が患者さん一人一人の肩の状態をみながらリハビリテーションを行います。
肩関節周囲炎の治療は、ある程度期間がかかる場合が多いですので、焦らず取り組むことも重要です。